『僕らは奇跡でできている』高橋一生の視聴者のハートを鷲掴みに期待したい

10月9日から放送が始まるテレビドラマ『僕らは奇跡でできている』。公式サイトでも続々と情報が公開され、主人公である相河一輝(高橋一生)の人柄も少しずつ明らかになってきた。相河一輝は都市文化大学の動物生態学研究室に勤務する大学講師。相河家に住み込みをしている家政婦の山田妙子(戸田恵子)から見ると、一輝は好みの味が見つかると同じものを食べ続けたり、部屋の掃除をしようとすると拒否するという行動をとるようだ。

 

また、予告映像の中でも勤務中にも関わらず双眼鏡を持って「カワセミがいたんです」とにっこりして部屋を出て行くという場面がある。つまり、相河一輝は自分が決めた「マイルール」を順守し、自分が興味を持った対象に熱中する「マイペース」な人間だということがわかる。

 

ここから一輝が大学講師になった理由も見えてきた。一輝を自分の大学へ呼び寄せたのは、彼が大学生の時に指導していた学部長の鮫島瞬(小林薫)だ。予告映像では鮫島が一輝に外出先から持ち帰った物を手渡すなど、鮫島も生命の不思議に魅了されている人物であることが描かれている。周囲の常識人たちからは「変わり者」「空気が読めない」と称される一輝。

 

しかし、一輝の空気を読まない特性は研究者に向いている。自分が興味ある事象に集中できる一輝は、過去にない発見をしたり、他の人にはできない成果を上げられる可能性を秘めているのだ。こうした、純粋で裏表のない主人公に周囲の人々が感化されるというのは物語の定番展開の一つだ。

 

今年の夏に放送されて人気を博した『グッド・ドクター』でも、生来の特性を生かして小児科医として活躍する新堂湊(山崎賢人)の生きざまが共感を生み、感動を呼んだ。一輝は講師、湊は研修医と、職業は違えど人間性は共通するところがある。

 

自らの欲求や意志に忠実で懸命な主人公・相河一輝がどこまで視聴者のハートをつかむのか、高橋一生の丁寧できめ細やかな演技にも期待したい。

 

高橋一生2018新ドラマ僕らは奇跡でできている期待しています、榮倉奈々感想や評価